2009-11

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5.マリアさん宅へ

  マリアさんの行き届いた配慮で始まった5回目のロングステイでは、到着した翌々日に招待されてアリカンテのマリアさん宅へ赴き、昼食をともにした。日本人の友人Yさんとも久しぶりに再会した。マリアさんは一年前から娘の結婚式のためにダイエットを続けた成果が表れてスマートになっていた。

  マリアさんのピソは日本で言う1階にあり、広いベランダをガラス窓で囲って居間の一部のようにしてある。(スペインのピソは、ベランダ部分が日本のように全体の共有分ではなく、個別の専有分だからこうした改造も可能だ。)

  同居の長女は恋人と外出したので、中庭が広く眺められるその部屋で昼食を共にしたのは、マリアさん、Yさんと私たちの4人であった。中庭にはプールがあり、水着の子供と親たちが泳いでいるし、木陰でお喋りに夢中の女性達もいる。

  話は、次女の翌月に控えた結婚式のことが中心となった。式場は、私たちが2回目のロングステイで暮らしたアリカンテのサンフアン浜の近くにある5ッ星ホテルで場所はよく知っている。

  その時はホテル付属のゴルフコースで2回プレイをして、コースの側から5ッ星ホテルを羨ましく見ていたものだった。
ホテルに近いサンフアン浜

  訊かれるままに、マリアさんは結婚式の式次第を知らせてくれた。それによると、

   1.式はホテルの中庭で夜8時半に開始。

   2.次に9時半頃から、同じ中庭でビールやワインを飲みながら出席者同士で歓談。

   3.10時半頃から、ホテルのレストランで披露宴の開始。

   4.食事が終わったら、地下のディスコ・ルームに移動してディスコを始める。

「で、ディスコは何時ごろまで?」と訊くと、「午前3時ごろかなぁ・・・」と事もなげな答え。
「やっぱり・・・!?」これは噂に聞いたとおりである。とてもそんな時間まで目を開けていられないだろう。日本ではいつも9時過ぎにフトンに入っているのだ。

  マリアさんが席をはずした隙に、Yさんに訊いてみる。
「Yさんはどうするんですか?3時まで付き合うのですか?」
「ディスコは好きな者だけが残ればいいのですよ。私は頃合いを見て帰ります。」とYさん。それでほっとする。

  結婚式については「ご祝儀」のことなどまだ訊きたいことがあったが、その場では何となく訊きづらくてそれで終りとした。

  食事が終り、エルチェに戻るに当たって、Yさんにお願いをした。ロングステイ中に使用して日本に帰るたびにマリアさん宅に預けておいた、かなりの生活用品を詰め込んだ買い物カートとダンボールを前回はYさん宅の物置に預け換えしていたのだが、それを引き取りに伺いたいと申し出たのだ。

  これらの生活用品は買い物カートを初めとして殆どが第一回のロングステイのときに現地で買ったものであり、毛布に鍋や包丁などの調理器具などである。また若干の衣類や旅行先の地図など置き去りにしていたものである。

  マリアさんも一緒に行くといって、Yさんの車に4人が乗って、彼のピソから私たちの荷物を取り出して、ついでだからと私たちともどもエルチェのピソまで送ってくれたのである。

  その夜は、サッカーのヨーロッパ選手権の決勝戦(スペイン対ドイツ)が予定されており、それをTV観戦するため、二人は早々にアリカンテに帰っていった。


  ダイエット 娘(こ)の式まではと耐え忍ぶ
          母の思いか女の願いか


  預けおきし生活道具を引き出せば
         初回の苦楽が会話をはずます


マリアさんのピソの中庭

コメント

待ってました

色付きの文字
永い沈黙の後、何時、再登場されるか楽しみに待っていました。

ブログを一語一語,拝読。
5度目のスペインならではのレポートですね。
以前訪問との比較はNapoさんでなければ書けないでしょう。また、おそらく定住している人にも同じようには書けないでしょう。

スーパーの魚、肉などの量り売りは、パリ、スイス、カナダでもほぼ共通でした。多くの言葉を要しないことでも同じです。

ユーロ高は参りましたね。今なら、好いのですが、そう都合よくいかないのが、旅行ですよね。
私も、昨夏、えらい目に逢いました。
円に換算しないほうが気が休まるというのはその通りで、ロンドンの博物館近くのお好み焼屋の日本人店員さんが、同じこと「ポンドで稼ぎ、生活するしかない」と言っていました。

続編を楽しみにしています。

なお、当方の最新アップは「定年からのパリ」、「パリ日記2008」ヴェルサイユ宮殿(スライドショー)
http://members3.jcom.home.ne.jp/chucow/paris.htm です。
冷やかしていただければ幸いです。

有難う

早速のコメント嬉しく拝見しました。

あなたも昨年夏にパリとスイスに暮らしたのですよね。スーパーやユーロ高のことはよくご存知のことで、それはあなたが現地から発信していたブログを図書館のPCで読みながら同じ思いだなあ、と感じていましたよ。

しばらくUPを続けますから、またお越しください。

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